本道は「満タン」の優等生
3Kの季節到来、注意も
2019.2.28
 ◎…これからの時季は3Kに気をつけなければならない、と語る特約店幹部。3Kとは花粉、強風、火災で「花粉の時季は洗車需要の好機。春の強風シーズンは店頭看板が風に飛ばされないようチェックし、火災対策も万全にしなければならない」とも説明する。SSに危険物取扱所というイメージを抱く消費者は少なくない。しかし、あるテレビのワイドショーでSSは危険物を扱っているが火災や災害には最も強い、と紹介した。番組では1995年1月の阪神淡路大震災、2011年3月の東日本大震災でSS火災がなかったことを前提に、地震の際にはSSに駆け込むことも一手だとしている。近隣火災があっても防火壁で延焼が防げる、地下タンクによって地盤が強化され、停電中でも自家発電装置があってライフラインの拠点になると説明している。

 ◎…また、別のテレビ番組での、全国で少量でもガソリンを満タンにする給油客が多いのはどこか、というクイズ。答えは北海道で、多くのドライバーはガソリンタンクメーターが一目盛りでも減ったらすぐ満タンにするという。北海道は面積が広大で、郊外ではSS間の距離が長いということが理由のひとつと説明されていた。

 ◎…このテレビ番組を観ていたある特約店幹部は「災害などを想定して全石連では今、満タン&灯油プラス1缶運動を展開しているが、北海道は優等生だということだ」と感想を語る。

 ◎…災害といえば自家発電装置の設置をはじめとした災害対応型のSSづくりが欠かせない。2月上旬の衆議院予算委員会で世耕弘成経済産業大臣は「北海道胆振東部地震によるブラックアウトに際し、道内の自家発電装置を設置しているSSではガソリンなどの安定供給に努めた。今後、全国的に災害対応型のSSを増やしたい」と答弁した。生活拠点として災害対応型のSSづくりは欠かせないが、災害対応型への予算措置の拡大はもとより、給油客など消費者への積極的アピールが必要になっている。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS