今後も続く地球温暖化
需要減対策も不可欠に
2019.6.10
 数十年に1度の確率と言われていた「大雨特別警報」が毎年発令されるなど、近年の異常気象は地球温暖化の影響が原因と言われている。今までとは違った経路をたどる季節外れの台風なども、温暖化が原因と見られている。

 札幌管区気象台が発表した「北海道地方地球温暖化予測情報」は、20世紀末と21世紀末の100年間の気候変動を示している。気温は100年間で5度上昇し、最高気温30度以上の真夏日が年間21日増え、0度以下の真冬日が50日減る。さらに年間降雨量が120㍉増え、年間降雪量が38%減ると予測。

 暖かくなることは良いように思えるが、これまで採(獲)れていた野菜や果物、魚などが採れれなくなる。米も温かくなると今までとは違った品種が獲れるようになり、現在、全国的に売れている道産米は品種改良が必要になるかも知れない。

 暖冬で最も影響を受けるのは意外に我々の業界なのかも。昨年10月も暖冬で灯油の販売が価格高騰と相まって低調に推移、2割も減ったという声を聞く。100年間のスパンだが、徐々に気温が上がり、降雪時期が遅くなると、昨年の10月のような傾向がだんだん強くなってくる。

 人口減少に車離れ、そして低燃費車とSSを取り巻く環境は厳しさを増し、そこに暖冬による灯油の需要減少が加われば…。先行き暗澹たるものもあるが、災害時の「最後の砦」との認識が高まり、必要とするユーザーがいる限り、対策を練るのが業界の使命なのだろう。   (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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