選択肢狭まる?自動車
誰もが恩恵受けるべき
2019.5.30
 自動車の存在を切り離すことができないSS業界。新旧の差はあるが、利用客の多くが国産車を所有し、動力源を補給するために利用することが商売の原点だ。


 こうした中、国産車のシェア1位であるトヨタ自動車が東京都内、販売会社4つを1つに統合した。

 昭和の車を例に取れば「いつかはクラウン」の夢を叶える前のカリーナや、マークⅡの手前のコロナといった段階的需要が構築されていた。また、ベースは同じだが、外観などを変えた「カローラ/スプリンター」などの兄弟車も存在。チャネルごとのニーズにも応えていた。

 現在は「アルファード/ヴェルファイア」や「ノア/ヴォクシー/エスクワイア」がそうした役割を担うが、統合に呼応するようにマークXの生産中止を決めたほか、兄弟車など車種整理の動きが囁かれる。早くにチャネルを統合したホンダでもグレード数の削減を検討。進むOEM化も相まって、選択肢が狭まっている。

 さらに安全装備の充実や性能の向上なども理由だが、新車価格の上昇が著しい。購入のハードルを上げ、若者をはじめとしたユーザーの車離れを誘発するとともに、自燃油の使用量が減ることで業界にダメージを与えることも自明だ。

 一部メーカーでは、普及途上の新興国などに向けて低廉な車両を販売しており、国内導入を望む声も少なくない。

 庶民の夢から身近な存在に昇華して久しい自動車。時代に逆行せず、誰もが恩恵を受け続けられることが必要だ。   (蔵)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

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