道内35市燃料油納入価格
ガソリン10円値上げも
2019.10.15
 道内主要市場では一部を除き8月下旬に値戻し、さらには9月下旬に仕切り上昇分の転嫁が進み、レギュラーガソリン看板価格はフルで147円程度にまで戻った。それらを受け道内35市の燃料油納入価格も、ガソリンと軽油については、価格を改定した31市の7割強、23市が値上げに動くなど35市平均で2円程度上昇していることが今月4日現在の本紙調査で明らかになった。   =金額は消費税抜き=

■ ガソリン・軽油

 道内35市の多くは、20日過ぎに納入業者からの申し出や独自調査に基づいて価格を改定し、月初に遡るか翌月に繰り上げて適用している。4日現在の今回調査では、レギュラーガソリン、軽油ともに前回調査(9月2日現在)から価格の改定を見送っている室蘭、帯広など4市を除く31市のうち23市が8月下旬の値戻し分、一部で9月下旬の底上げ分を反映させ、富良野のガソリン10円、軽油9円を最大に値上げしたことから、35市平均価格はガソリンが前回調査を2円05銭上回って133円74銭、軽油が1円97銭上回って119円39銭となった。

 ただ、改定時期などの関係から砂川など3市は逆に値下げに動き、北斗など5市は価格をそのまま据え置いている。

 レギュラーガソリン最高値は消費税(10%)込みで158円強となる稚内の144円、最安値は消費税込みでも140円に届かない芦別の125円20銭だった。

■ 灯油・A重油

 灯油は、プライスリーダーでもあるコープさっぽろが価格の改定を見送っていることなどから市場価格に大きな変化がなく、改定見送り4市、未納入1市を除く30市のうち10市が値下げ、17市が据え置いたことで、35市均価格は小幅ながら前回を60銭下回る84円80銭となっている。

 最高値は、根室(郊外)の92円、最安値は旭川(大口)の60円90銭。

 A重油もほぼ同様の動きとなっており、35市平均価格は前回を52銭下回る84円35銭だった。


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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