温室効果ガス削減急務
SS業界も取り組みを
2020.8.5
 地球温暖化対策は我が国だけでなく、世界的課題となっているものの、その取り組みは進んでいないのが現状ではないだろうか。平成9年に京都で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)で採択された京都議定書では先進国の削減率を定めたが、世界第2位の温室効果ガス排出国であるアメリカが締結を見送り、大量排出国の中国やインドに至っては先進国に非ずと会議にも参加していない。我が国はかろうじて目標を達成したが、現状は厳しさが増しており、本道でも温暖化対策の計画目標達成が難しい状況にある。

 「非効率な石炭火力の廃止を促し、再生可能エネルギーを導入拡大する」旨の発言を梶山弘志経産大臣が行った。我が国の電源構成の32%を140基で発電する石炭火力が占め、このうち非効率石炭が114基で、電源構成の16%を占めている。つまり残る26基が効率石炭で残り半分の16%を占めていることになる。非効率石炭は数が多いが古く発電力の小さい発電所。だから徐々に廃止していく分にはそれほど影響がないのではとも見られている。

 廃止の背景には2030年の石炭火力の電源構成を26%に縮小するという目標があるからであり、CO2削減が世界的課題になっているからでもある。その流れはいずれ車にも適用されるはずで、車製造各社などはそれを見越して改良を繰り返し、EVやFCVの開発に力を注いでいる。SS業界もその流れに乗ることができるのか。    (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月15日付ヘッドライン

■自燃油は対応にバラツキ 道内35市燃料油納入価格
■前年比6・4%減920万kl 令和5年度道内の燃料油販売
■修復歴見抜く力育成 ホームネットカーズが中古車査定A研修
■26%強が「非常に深刻」 人手不足で道が特別調査
■主力の洗車で売上増目指す 道エネ栄町セルフSS