利益重視したいGW商戦
需要増は数字のマジック
2021.4.25
◎…今月末から始まる大型連休、どういった商いになるのか。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う1回目の緊急事態宣言発出でガソリン販売数量が大幅にダウンしたが、今年の大型連休商戦はどうなるのかが気になるところだ。ある特約店社長は「昨年は緊急事態宣言によってガソリンなどの販売数量が大幅に減少したが、今年はその反動で、伸び率は前年比アップになることが見込まれる。しかし、前年比のアップは一過性であり、中・長期的なガソリンの需要減少は回避できない」 「大型連休では数量でなく、利益率を重視する。販売数量が前年の反動でアップするという数字のマジックに惑わされてはならない」と強調する。

 ◎…資源エネルギー庁はこのほど2021~2025年度の石油製品需要見通しをまとめた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で見通し作業を見送ったため、2年ぶりの需要見通し策定となる。2021年度のガソリン需要は4642万7000kl、前年度比3・4%の増加で、走行距離そのものの減少や燃費の改善などが見られるものの、前年度の減少の反動で増加を見込んでいる。しかし、翌2022年度以降は次世代自動車の普及などからガソリン需要は前年度比で減少が続き、2021~2025年度は年度平均2・4%、全体で9・3%の減少を見込んでいる。ガソリンの需要は一時的に増加するものの、それ以降は減少傾向が続いていく、ということだ。

 ◎…今月末からの大型連休期間中も、前年の大幅な減少の反動で需要の増加が見込まれるが、数量より利益率を重視した取り組みが欠かせないというのが商いの基本だろう。また、今年入社した新人スタッフにとっては初めて迎える繁忙商戦となる。 「販売最前線のSS店頭でこれまで学んできた接客力を発揮してほしい」と新人スタッフを励ます特約店関係者。SS店頭の接客力、そして数量より利益率を重視した取り組みが改めて問われる大型連休がいよいよ月末から始まる。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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