「おかわり問題」ってご存じか。最近、ＳＮＳへの投稿で目立ってきた言葉。決しておかわりのし過ぎで、ご飯が足りなくなったという話ではない。ハッシュタグ付きで「おかわり充電」ともなっている。つまりは電気自動車（ＥＶ）の充電に関する投稿である。全国に約３万カ所のＥＶ充電スタンドがあり、このうち外出先で充電ができる急速充電スタンドは約８０００カ所だそう。ほかは出先の充電には適さない普通充電だ。

　全国の高速道路サービス・パーキングエリアや道の駅には急速充電スタンドがあるものの、１カ所にほぼ１台しかなく、時には充電待ちの列ができることもあるとか。約３０分の充電でバッテリー容量の８０％程度の充電ができるが、今ＳＮＳなどで問題になっているのは、１００％にするため繰り返し充電する人がいて、マナー違反ではないかということ。制度上、急速充電スタンドで繰り返し充電してはいけないという規則はないが、待っている人がいるのに譲らないのはどうかということだ。譲る譲らない、守る守らないより誰もがすぐに充電できる十分な数を用意することの方が先かも知れないが。

　正直、今までＳＮＳに良い印象はなかった。所在を明らかにせず、無責任な発言を繰り返し、時に自殺にまで追い詰める。自分の主張に反する対応などには徹底して批判する。 「あの店の対応は…」と。そんな世の中になったのかと諦めていたが、まっとうな人もいると考え改めた投稿だった。　 （祐）