バイオ第3世代に注目
「藻」活用に期待膨らむ
2021.6.25
 前号で日本の技術力の高さと、将来ガソリンに代わる予想外の新商品が出てくるかもしれないと書いたが、その点について追記したい。CO2と水素でつくる合成燃料。ガソリン車の燃料に使えるとして期待は大きいものの、技術革新などの課題も多い。この合成燃料について、石油連盟の杉森務会長(ENEOSホールディングス会長)は定例記者会見で「リッター価格が100円に近付けば世に出せる」 「商業化のめどが立てば2035年までに新車販売を電動車にするという政府の目標は見直すべきではないか」とした。これはそう遠くない将来に商業化が見込めるという自信の表れなのかもしれない。

 既存のものではバイオエタノール燃料がある。1930年代にブラジルでサトウキビを原料につくられ、アメリカではオイルショック後からトウモロコシでつくったものをガソリンに添加して使っているが、原料不足などで日本では普及していない。サトウキビ等からつくるバイオエタノールは第1世代と言われ、産業廃棄物やセルロースからつくられるものが第2世代。

 これに続く第3世代が、日本でも普及可能と注目を集める。微細藻類を利用したバイオエタノール。藻の中には細胞内に油をため込む性質を持つ種があり、それを効率的に培養して燃料を製造しようという研究が進んでいる。ミドリムシ由来の燃料搭載飛行機が初フライトに成功している今、藻からの燃料製造ができても不思議ではない。    (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月15日付ヘッドライン

■自燃油は対応にバラツキ 道内35市燃料油納入価格
■前年比6・4%減920万kl 令和5年度道内の燃料油販売
■修復歴見抜く力育成 ホームネットカーズが中古車査定A研修
■26%強が「非常に深刻」 人手不足で道が特別調査
■主力の洗車で売上増目指す 道エネ栄町セルフSS