思いもかけぬ開発が次々
日本の技術力はまだ健在
2021.6.20
 日本の産業分野における知財競争力は、水素、自動車・蓄電池、半導体・情報通信、食料・農林水産の4分野が世界第1位。洋上風力が第2位で燃料アンモニアが第3位だと政府が4日に閣議決定したエネルギー白書で示した。日本の技術力の高さを物語っていると言える。何とも思わなかった風や太陽光が今や再生エネルギーの主流となっている。50年前なら「そこから電気が生まれる」ことに驚いたことだろう。思いもかけぬ開発は技術力の高さの表れだ。


 そんなことを思っていたら我が国最大の公的研究機関の産業技術総合研究所が、置くだけで発電ができる「湿度変動電池」の開発に成功したと発表した。空気にさらしておくだけで昼と夜の湿度差から発電することができるというもので、IoT機器などの極低電力電源への応用が期待できるそうだ。研究所では実用化に向け研究を進めていくとしている。

 道内でも水素を安全で効率よく貯蔵・供給できる小型装置を開発し研究機関などに販売するほか、中国などからの問い合わせもあるという企業がある。その会社の社長は「見せ物でやっているだけと言われもした」と過去の苦い思い出を話すが、現在では取り組みが正しかったと自負しているとか。思ってもみない開発は時に異端と見られることもあるが、大きな成功を生むこともあるという証左なのだろう。自燃油でも技術革新によって、今後、ガソリンに代わる予想外の新商品が出てくるかもしれない。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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