解消されない人手不足
「魅力」づくりが不可欠
2021.11.20
 緊急事態宣言が解除され、行動制限の緩和など徐々に経済が回り出している。特に飲食店では時間や人数が緩和され、以前のような賑わいがニュースで報じられているが、そんな中で人手不足を取り上げるものがある。個人経営の飲食店などではコロナ禍で経営が行き詰まり、人員を整理するなどして生き残りを図ってきたが、制限緩和で人員を補充しようにも集まらず、少人数での営業を余儀なくされているというものだ。ある居酒屋の店主は、大手チェーンや給料の良い店から決まることで「応募はあっても面接に来ない」ことや「他に決まったと断られる」ことが多いと話す。苦肉の策で外国人を雇ったが、真面目で一生懸命ではあっても日本語ができないことがネックとなり、上手く機能していないそうだ。


 以前から人手不足が深刻な問題だったSS業界では、コロナ禍で職を失った人を雇い従業員数を確保したものの「仕事が覚えられない」 「きつい」などといった理由で早々に辞めた人もあり、抜本的な解決には至らなかったケースが多いと聞く。また、道央圏のあるSS所長は「面接に来ないので連絡すると、冷たく断られることもある」と言い「限られた人数でのやり繰りは大変。これ以上減らないよう対応に苦慮しているところだ」と話す。

 現在の売り手市場の中で、SS業界ではいつまで人手不足状態が続くのか。SSで働きたいと思わせるような「魅力」づくりが進むことを期待するばかりだ。    (佐)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付ヘッドライン

■経営安定化へ総意結集 北石連・商が通常総会・総代会
■商取引阻害要因を排除 函館石協が通常総会
■常に「丁寧なアテンド」 平和石油セルフ美原
■脱炭素の推進など盛る 道の予算要望
■元売大手3社が2023年度決算