
9月にフォルクスワーゲン社のツヴィッカウ工場で従業員総会が開かれ、1万700人の従業員のうち269人の雇用契約が更新されないことが発表された、とロイターが伝えている。この工場はEV生産に全面的に舵を切った同社がEV製造専用工場としてリニューアルしたもので、2021年に約18万台、22年に21万8000台のEVを生産していたが、今年は売り上げが激減し、急遽リストラとなった。
しかし、ドイツの今年1月時点の乗用車登録台数は4880万台と過去最高記録となっている。このうちEVのシェアは2・1%しかない。つまりドイツでは未だ多くのガソリン車を製造しているということになる。
今年3月に欧州連合(EU)はガソリン車など内燃機関(エンジン)車の新車販売について、2035年以降も「e―fuel(イーフュエル)」と呼ばれる合成燃料の利用に限り認めることを決め、9月にはイギリスが2030年までとしていたガソリン及びディーゼル車の販売禁止時期を5年延期し2035年までとする方針を示している。
我が国でも2021年9月に2030年代半ばの電動化、ガソリン自動車の新車販売禁止が打ち出されたが、EVや充電ステーションの普及状況を見ると、この目標の達成は厳しいと言わざるを得ない。そうなると合成燃料の実用化となるが、これもまだまだという感じがある。業界の命運をも左右しかねない問題であり、一刻も早い実用化を望みたい。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か
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05月10日付ヘッドライン
■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し |
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦 |
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績 |
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置 |
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS |