
今月1日から本道の最低賃金は前の年から40円上がって960円になった。ここ数年の引き上げ額は高く、3カ年で99円も上がっている。コロナ禍の拡大で縮小していた飲食業界では需要が戻り、人手不足から時給が大幅アップ。リクルート調査会社によると道内の飲食業界平均時給額は8月段階で1000円を超え、最賃の引き上げでさらに上昇するとみられる。必要な人材が確保できずに経営が行き詰まる「人手不足倒産」が前年を上回っているのも事実だ。
数年前、久しぶりに地方都市のSSを訪ねたら閉店していた。近くのSSで聞くと「人がいなくて閉めたみたいだ」と話していた。人手不足が常態化しているSS業界では、時短や店休などで何とかやりくりしているのが現状だ。人の動きが活発化してきた今、油外で増販をと思っても「人がいなくて何もできない」と嘆く所長の言葉を聞いたことがあり、油外の扱いをやめたケースもある。
総務省の労働力調査によると7月の我が国の就業者数は最多だった2019年の6750万人を上回っている。にもかかわらず人手不足感が強まっているのは、働き盛りと言われる25~44歳の就業者が大きく減り、団塊の世代も労働市場から退出し始めたから。
今後も人手不足は続く。主婦層など潜在労働力の掘り起こしなどが有効と言われるが、専業主婦世帯の割合は20年で半減。そろそろ業界を挙げて対策を考えなければならない時期に来ているのではないか。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
9月15日(月)から9月21日(日)まで
価格上昇
値戻し
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09月20日付掲載予定
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