「安定」と「値崩れ」2極化
市況構築に微妙な変化
2025.8.5

札幌市場ではフル174円看板
 原油価格の値上がりなどで国の燃料油に対する補助金を織り込んでもなお上昇する元売仕切り価格を受け、道内各市場では多くの販売業者がその転嫁に動く。ただ、ここにきて市況の落ち着きをやや取り戻しつつある市場と、依然として一部量販店の安値掲示に引きずられ市況を崩す市場とに色分けされる「2極化」の状況が出てきている。


 燃料油価格の高騰を抑えるべく国の定額引下げ措置がスタートした5月22日以降、実質ベースでの仕切り価格は4週連続で下落したが、イランとイスラエルとの紛争拡大による供給減少懸念で原油価格が大幅に上昇した6月第3週以降は上昇を続け、道内各市場では多くの販売業者が転嫁に動いた。

 札幌市場のレギュラーガソリン看板価格は、バラツキを残しながらも6月第3週後半から第4週前半にかけてフル169円、セルフ166円、翌週にもフル174円、セルフ171円まで持ち上がり、7月入り後も第1週こそ原油価格の大幅な値下がりで値を下げたものの、それ以降は着実に上昇分を転嫁している。

 この間、かつてのような一部量販店の安値掲示に引きずられた大幅な値崩れはなく、業を煮やした大手が2円程度の値下げに動く程度。ある販売業者は「棲み分けを強く意識したことで、市況に落ち着きが戻りつつあるようだ」と話す。

 こうした状況は帯広でも同様。セルフの上げ幅はやや落ちるが、量販店が大幅な値下げに動く中でも比較的安定した市況を形成する。

 一方で旭川や函館、釧路といった問題を共有する市場では、仕切り上昇分の転嫁が進んでも一部量販店の安値掲示に引きずられて、すぐに崩れるといった状況が依然として続いており、販売業者間には口銭の減少に対する危機感が広がる。

 こうした状況を俯瞰すれば、道内の市場には2極化の状況が出てきているとも言えそうだ。

セルフ171円看板が中心に


北海道のガソリン価格予想
4月20日(月)から4月26日(日)まで
価格上昇
仕切り価格上昇のため

04月20日付掲載予定

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