影響拡大「人手不足」
狭まる増販への手立て
2025.10.1

サービスルームも使って募集をアピールするが…
 解決への有効な手立てもないままに深刻の度をますます深める人手不足。その影響は様々な分野に波及、拡大し、SS経営の重しとなっている。増販への手立てが狭まるだけでなく、例年並みの売上げ確保にすら黄信号がともる中で、SSの閉鎖、廃業といった非常事態も視線の先に浮かぶ。特に灯油商戦突入が間近な今、ひっ迫感は増大するばかりだ。


 きつい、汚い、危険という「3K」労働で慢性的な人手不足に悩まされてきた石油業界だが、働き方改革とも相まってその深刻さが取り沙汰されるようになってからも、営業時間の短縮や取扱商品の減少、取り止めなどと労使双方の「我慢」とで何とか乗り切ってきた。

 ところが今は、それも限界。ハンディ端末での給油許可が可能となったセルフは差し引きで別としても、6割を超すフルに逃げ道はない。

 道央圏のあるSS所長が「周年にぶつけるなどして集客イベントを考え計画するが、このところはいつも人手不足で実施を諦めざるを得ない状況が続いている」と話すように、目指そうとする増販への手立てが思いのほか狭められてきているのが実情のよう。

 また、人手不足解消の特効薬とまで言われて活用への動きが業界にも広がったスキマバイトアプリは、一部に成功事例がなくはないものの、大方は「技術的なことや接客などは任すことができず、途中で導入を断念した」として効果に首をひねる。

 平日には2人で回すことも少なくないというSSの所長が「片方が何らかの業務に取られるとアテンドが1人だけとなり、休憩どころかトイレにすら行けなくなる」と嘆くが、状況はそこまで差し迫り、SSの閉鎖、廃業といった非常事態も視線の先に浮かび上がってくる。

 さらに灯油の本格需要期を控えて商戦突入が間近な今、ひっ迫感は増大するばかり。まだまだ焦燥と苦悩は続いていくことになりそうだ。


北海道のガソリン価格予想
4月27日(月)から5月3日(日)まで
変わらず
仕切り価格が微小な動きのため

04月30日付ヘッドライン

■マージン縮小に危機感 「安値合戦」再び顕在化
■収支予算など総会提出議案承認 北石連・商が理事会
■減少続かず7年度11件 危険物取扱者の「違反行為」
■経営への影響依然9割超 道が原油価格などの高騰で調査
■需要の創出などが課題 水素・アンモニアの社会実装で経産省