SS過疎、困るのは誰?
後悔をしない施策が必要
2025.11.5
 もっと前からきちんと対応しておけばよかった、と後悔することが往々にしてある。

 北広島市内を運航する一部バス路線が廃止になると報じられ、地域住民が廃止の撤回を求めて集めた署名約800筆を市に提出したという記事があった。沿線には運転免許証を返納した高齢者も多く、バスを買い物や通院に使っていて死活問題だと訴えていた。それは大変だとも思ったが、運行するバス会社にすれば、もっと利用してくれたら廃止せずに済んだと思うだろうし、月1回の通院などのための利用では収益が上がらず経営の危機、つまりは死活問題にもなりかねないことを考えれば、都合のいい主張のようにも思える。

 本道で市町村内にSSが3カ所以下のSS過疎地は前年より5町増えて73市町村となり、道内179市町村に占める割合は40・8%と全国より18・6ポイントも高い。また、道内には居住地から最寄りのSSまでの道路距離が15km以上というエリアがある市町村が全国の4分の1を占める73市町村ある。広大な面積に市町村が点在する本道では車での移動が生活面でも必要不可欠なものとなっており、その燃料を供給するSSは社会インフラとして欠くことのできないものである。

 もし地元にSSがなくなったら誰が困るのか。それは住民であり、自治体であろう。この欠くことのできないSSが経営難などでなくならないための施策、あとで後悔しないための支援などが今こそ必要だと痛感させられる。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
11月3日(月)から11月9日(日)まで
価格上昇
値戻しへの意欲旺盛

10月20日付ヘッドライン

■数を増すSS過疎地 3月末で全国381市町村、本道73市町村に
■「対策」の基礎など伝授 道経産局が情報セキュリティセミナー
■不正軽油一掃へ総力 全国一斉に抜取調査
■暮らし向きなどやや改善 日銀「生活意識」調査
■アポロハット併設 タイヤに注力 AIXセルフベニータウン