道のり遠い適正市況
安値への追随止まらず
2025.12.20

札幌市場では今月第2週早々からフル162円、セルフ159円看板が目立つようになったが
 燃料油に対する国の補助金は、ガソリン税などの旧暫定税率廃止に向け段階的に増額。定額引き下げ措置分と合わせて今月11日までにガソリン25円10銭、軽油17円10銭となり、旧暫定税率分と同額となった。これらに合わせ道内各市場も値下げに動くが、そうした中で値下げ競争を彷彿とさせる状況が続き、依然として適正市況構築への道のりは遠いままだ。



 札幌市場では、旧暫定税率の廃止が俎上に載るずっと以前から、燃料油価格激変緩和事業や定額引き下げ措置による国の補助金を織り込んだ実質ベースでの仕切り価格上昇局面で多くの販売業者が転嫁に動いても、量販各社が安値を掲示したまま動かず、業を煮やした大手販売業者が値下げに踏み切り、それが市場全体に広がるという「悪循環」が繰り返されてきた。

 そうした状況は、旧暫定税率廃止に向けた補助金の段階的な増額がスタートした11月13日以降も変わらず、量販各社と大手販売業者とのせめぎ合いは今も続いている。

 今月第2週早々となる8日頃から「下げ過ぎの是正」に向け、レギュラーガソリン看板価格はバラツキを残しながらもフル162円、セルフ159円にまで持ち上がったが、やはり量販各社が価格を動かさなかったことから、翌々日にはセルフで5円程度、フルで3円程度の値崩れが進行。今月11日からの最後の補助金増額5円10銭を先取りした格好となった。

 こうした状況は札幌に限らず旭川や函館、帯広など他市場でも同じ。また、稚内では量販店を含めたセルフ3店舗が148円80銭、150円看板を掲げる一方、フルは167円を掲げ、その差が17円にもなるという珍現象も出ている。

 口銭が10円を割り込む状況も視野に入る中で販売業者の危機感はひとしお。何とか適正な市況をたぐり寄せたいところだが、まずは安値への追随をやめることからか。腰を据えた、自社の経営安定や先行きを見据えた値付けが求められるのは自明の理だ。


北海道のガソリン価格予想
3月30日(月)から4月5日(日)まで
変わらず
緊急的激変緩和補助金で価格維持か

04月05日付掲載予定

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