難局乗り切りへ総力結集
流通秩序の適正化を
2026.3.2

札幌石協の通常総会
 北石連傘下18石協のうち1月から12月までを事業年度とする9石協の令和8年度通常総会が今月26日までにすべて終了した。いずれも流通秩序の適正化や官公需の拡大などを盛った事業計画を決めるなどし、新たなスタートを切った。   =一部は次号にも掲載=


札幌石協

 北海道石油会館で開かれた札幌石協(荒井喜和理事長)の通常総会では冒頭、荒井理事長があいさつし、昨年6月に札幌で開催された全石連総会やビジネス見本市が「皆さんの協力によって大成功に終わった」ことを感謝するとともに、業界を取り巻く環境が厳しさを増す中で、また、会員が年々減少する中で「札石協が今後、どういった形を取っていくか(本年度が)正念場になる」と訴え「若手の会」の立ち上げを提案。さらに北石連のデジタル化に合わせウェブ会議による情報交換などを進めていく考えも示した。

 このあと安藤賴孝理事を議長として議案審議に移り、令和7年度事業報告や決算報告などのほか、異動などに伴う役員の補充も含めて、いずれも原案どおり承認。さらに令和8年度事業計画や収支予算なども原案どおり決定した。

 事業計画では「若手の会」を立ち上げて今後の組織のあり方を検討していくとともに、デジタル化の急速な発展、スピードと変化への対応には収益の拡大が不可欠だとして経営安定化対策を前面に打ち出したほか、SS等に係る勉強会やセミナーの開催、官公需共同受注事業の推進、サマーフェスティバルなど親睦事業の実施なども盛り、収支予算には共同受注事業も含めて7億9078万円を計上した。

旭川石協

 【旭川】市内のホテルで開かれた旭川石協(後藤諭一理事長)の通常総会では、任期満了に伴う役員改選で後藤理事長を再選した。

 後藤理事長は冒頭のあいさつで、昨年末のガソリンと4月の軽油の旧暫定税率廃止に触れ、大きな変化がある分、物価高や最低賃金上昇など「我々の事業活動におけるコストも上がってくる」とし「事業存続のためにも適正価格と採算販売が重要」だと訴えた。さらに今年は「繋ぐ」をテーマに「情報を通じて組合員同士をつなぎ、地域貢献を通じ社会とつながっていく」として協力を求めた。

 このあと上倉善身副理事長を議長に本年度事業計画、収支予算など5議案を審議し、いずれも原案どおり決定した。

 事業計画では、収益率を高めた適正利潤の確保や人材難解消に向けた賃上げの取り組み、地域貢献活動である廃食用油回収の継続などのほか、総販売原価のより精緻な把握やコンプライアンス意識の醸成も盛り込み、収支予算には前年度決算を40万円ほど下回る870万円を計上した。

 また、役員改選では後藤理事長(五東石油)のほか、谷口清隆氏(道北振興)と上倉氏(日東石油)の副理事長留任も決めた。

帯広石協

 【帯広】市内のホテルで開かれた帯広石協(平征浩理事長)の第73回通常総会では冒頭、平理事長があいさつし、まずは昨年の全石連総会で帯広石協がガソリンのギフト券販売で金賞を受賞したことを取り上げ「会員の皆さんの協力の賜物」だと感謝。その上で今年は飛躍と前進を象徴する午年であり、少子高齢化や若者の車離れなど厳しい環境は続くものの「力強く駆け抜ける馬のように成長や成功を期したい」などと述べた。

 また、功績者表彰として2022年から25年までのガソリンのギフト券販売優秀店である宮本商産と石橋石油の代表者に平理事長が表彰状を授与した。

 このあと中山晴彦理事を議長として令和8年度事業計画など7議案を審議し、すべて原案どおり承認、決定。また、任期満了に伴う役員の改選を行い、平理事長(宮本商産)と梶竹征氏(シミックス)、青柳照夫氏(専務理事)の両副理事長をいずれも再選した。

 事業計画では、全石連指導の下、コンプライアンス問題の啓発やガソリンのギフト券の販売促進や補助金活用の円滑な申請の補助、官公需適格組合による営業推進、道東4石協経営懇談会の開催などを盛り、収支予算には官公需事業も含め決算対比80万円余り減の1875万円を計上した。

宗谷石協

 【稚内】市内の飲食店で開かれた宗谷石協(菅原耕理事長)の通常総会では冒頭、菅原理事長があいさつ。先に開かれた北海道農林漁業委員会や国の令和7年度補正予算に言及した上で「我が業界はオイルショックをはじめいろいろ経験してきたが、組合員が協力して難問を乗り越えてきた。我々の業界はますます厳しくなるが、協力して乗り越えていってほしい」と訴えた。

 このあと安田龍平副理事長を議長とし令和8年度事業計画、収支予算など報告案件を含む7議案を審議。いずれも原案どおり承認、決定し、さらに任期満了に伴う役員の改選も行った。

 事業計画には支部連絡会議の開催や第28回灯油まつりの実施、道立宗谷ふれあい公園の除草活動などに加え、流通秩序の適正化に関する諸対策や官公需受注事業の拡大、ガソリンギフト券の販売促進なども盛り、収支予算には共同受注事業を含め4億4284万円余りを計上。

 役員改選では、新理事長に本間修三氏(石油共配)を選出したほか、副理事長に安田氏(安田石油店)と中居利文氏(ホクタン)を再選した。

 就任に当たってあいさつした本間理事長は「これまで培ってきた経験をもとに業界の発展、地域への貢献に努めていきたい」と抱負を述べ、協力を求めた。

胆振石協

 【室蘭】市内のホテルで開かれた胆振石協(濱中實理事長)の通常総会では冒頭、濱中理事長があいさつし、まずは室蘭石油の吉田傑社長の逝去を報告。その上で米国やロシア、中国の3大強国をめぐっての諸問題が今年も続く見込みであることや、ガソリン税の旧暫定税率廃止も円安がこのまま続けば価格引き下げ効果を失うことに言及しながら「我々業界、手を取り合って、この苦境を乗り越えていきたい」と訴え、理解と協力を求めた。
 このあと工藤紳裕理事を議長として、令和7年度事業報告、決算報告、令和8年度事業計画、収支予算を審議し、いずれも原案どおり承認、決定。

 また、任期満了に伴う役員改選も行って新任5氏を含む理事14氏、監事2氏を選出し、通常総会終了後の第2回理事会で理事長に濱中氏(室蘭菱雄) 、副理事長に村井映一氏(河辺石油) と伊藤義則氏(伊藤石油)を再選し、新たな副理事長に栗本茂生氏(栗本)を選出した。

 事業計画では、組合員の相互信頼と団結協調体制の確立、官公需適格組合証明活用と共同受注事業の推進、SSまつりと灯油拡販の推進など8項目を重点事業活動として盛り、収支予算には共同受注事業を含め3億6179万円を計上した。

空知石協

 【滝川】市内のホテルで開かれた空知石協(河合正三理事長)の第70回通常総会では冒頭、河合理事長があいさつし、昨年札幌で開催された全石連の総会やビジネス見本市が組合員の協力によって盛況に終了したことを報告するとともに、今冬は雪が少なく、業界にとっては寂しい年になると報告。

 また、昨年末のガソリン、今年4月の軽油の暫定税率廃止が「我が業界の1番大きな出来事」だと語り、価格が下がっていないという消費者の指摘に対しては補助金があったから価格が安定していたことを説明していくよう提案。さらに「適正価格で販売し、適正マージンで人員対策やインフラの整備などを行って事業の継続を」と訴え、今年実施される各種補助金の有効活用も求めた。

 引き続き岩城智則副理事長を議長に議案審議へと移り、昨年度の事業報告や収支決算報告などを承認したあと、本年度の事業計画や収支予算を原案どおり決めた。

 事業計画にはこれまでと同様、行政協力事業などとともに流通秩序の適正化や異業種進出への諸対策、官公需対策、研修会の開催などを盛り、収支予算には決算対比20万円減となる672万円余りを計上した。




旭川石協の通常総会

帯広石協の第72回通常総会

宗谷石協の通常総会

あいさつする本間氏

胆振石協の通常総会

空知石協の第70回通常総会


北海道のガソリン価格予想
3月2日(月)から3月8日(日)まで
価格上昇
仕切り価格上昇分を転嫁か

02月28日付ヘッドライン

■難局乗り切りへ総力結集 道内9石協が通常総会開催
■査定表作成にチャレンジ HNCが中古車査定B研修
■影響あり漸減90・0% 道が原材料価格高騰などで調査
■油販拡大へ手立て様々 コスモ石販セルフ藤野SS
■依然多い料金への苦情 LPガスで消費者が訴え