石油連盟 北海道石油システムセンター所長 今井祐介氏
灯油の優位性「地道にPR」
2016.4.30

石油連盟 北海道石油システムセンター所長 今井祐介氏
 北海道勤務は入社時を皮切りに3度目。2度目の着任時、北海道に自宅を構えたこともあって「地元に帰った感覚」だと笑う。

 「石油は電気に比べCO2排出量やエネルギーロスが少なく、環境に優しいという正しい情報や、コストパフォーマンスの高さを地道にPRしていきたい」と決意を語る様子は、道民らしい穏やかさと同時に、身をもって本道の冬を知るからこその強さを感じる。

 今後の方策として、新たに家庭を対象としたツインヒーター(セミセントラル方式)石油ストーブのPRのほか、既設マンションの買替え需要掘り起こし、賃貸住宅への石油システム導入推進も継続し、他の燃料への乗り換えではなく「灯油から灯油へ」の買替えを推し進める考えだ。

 先般、石油連盟が実施した調査で、業界挙げて普及を図る「エコフィール」の認知度が半数を割り込んだという結果については「暖房用が新たに登場し、よりメリットを享受できる環境が整った。テレビや新聞などを活用して一層の普及に努めたい」としつつ「石油の需要拡大には機器の普及が不可欠。販売側にそのための新しい情報を伝達することは連盟の使命」と意欲を見せた。

 また、これまで地方石協と連携して行ってきている道内各自治体への石油システム導入提案は、公営住宅向け集中給油システムのほか、発電機能を備え平時も使用可能な避難所向け設備の導入を、国が実施する灯油タンク設置補助と併せて大都市を中心に再提案することとしている。

 いまい・ゆうすけ=昭和38年9月11日生まれ52歳、大阪府出身。昭和62年に神戸大学を卒業後、日本石油(当時)に入社。支店勤務を含め、販売部門で歩みを進めてきた。趣味はトライアスロンと、体力維持のためのスポーツジム通い。


北海道のガソリン価格予想
4月28日(月)から5月4日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げ基調

04月30日付ヘッドライン

■業界取り巻く情勢共有 「定額補助」など俎上に 北石連・商理事会
■石油販売業者に「配慮」様々 官公需基本方針閣議決定
■価格高騰、車離れで油販苦戦 アプリ会員増加に注力 前側石油東北通SS
■洗車など増販策練る 道エネチャレンジベニータウン
■自分好みにホイールなど ホンダアクセスが自家用車のカスタマイズで調査