本道経済の発展や産業の振興に寄与する企業経営者らに北海道が贈り、功績を顕彰する「北海道産業貢献賞」を受賞した。身に余る光栄だとしながらも「石油業界、とりわけ上川北部石協組合員皆さんの下支えがあったからこそ。私個人ではなく、組合がいただいたものだと思っている」と話し、やっと頬をゆるめる。
受賞は「構造的な燃料需要の減少から組合員の経営環境が悪化する中、共同受注事業の推進や防災災害対策の強化、組合員の意識改革に努めるなど、強いリーダーシップを発揮して組織力の強化に尽力した」ことと「関係自治体と災害時協定を締結するなど、業界の発展を通じて本道の産業経済発展に貢献した」ことが認められてのもの。
単刀直入、歯に衣着せぬ物言いで組織の先頭に立つ姿には、誰もが「強いリーダーシップ」を重ね合わせるが、一方では「深慮」の人でもある。
平成23年8月に初めて名寄市と災害時協定を締結した。以来、国の出先も含めて積極的な協定締結を推し進めてきたが、その原動力は「業界の地位向上」にほかならない。地域への協力は義務だと言うが、その裏返しとして、地場企業に対する日常的な「配慮」が地位向上にとって、ひいては地域の振興にとって不可欠だとも言い切る。
協定を結ぶ北海道開発局旭川開発建設部が、燃料油調達入札への参加を「協定参加組合員」に制限したことを手放しで喜び、これを橋頭堡に、地方自治体にまで拡大したい考え。
「そろそろ引退かな」と笑うが、その双肩にはまだまだ期待がかかる。
そのべ・かずまさ=美深町出身。昭和52年に日本大学卒業後、タイガーボードで知られる吉野石膏㈱で営業畑を歩み、62年に㈱園部商会に入社。平成11年から代表取締役を務める。上川北部石協では平成元年に理事、15年に副理事長、19年に理事長就任。要職も多く多忙を極めるが、大好きだという城郭巡りや、時にゴルフで息を抜く。
北海道のガソリン価格予想
7月28日(月)から8月3日(日)まで
価格上昇
上昇のあと、徐々に下げ方向で
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08月05日付ヘッドライン
■令和6年度末道内SS数1641カ所に 29年連続、前年比27カ所減 |
■「随契に特段の配慮を」官公需で帯広石協が十勝振興局に要望 |
■「最賃の引き上げ必要」道最賃審専門部会が参考人の意見聴取 |
■災害時対応実地訓練始まる 給油再開への手順確認 上士幌で |
■盛況のうちに夏祭り サクライオイルショップ清田SS |