2月21日に開催された空知石協の第61回通常総会で新理事長に選任されたJX系米倉商事(米倉エネルギー)の米倉慎一氏。
「都市部と田舎の差はあっても人口減による需要減少は避けられないが、全くのゼロにはならず、形を変えてでもSSは残る」と業界展望を話す。
石協管内について「構成市町に4つの旧産炭地を有し、人口減少問題は他の地域以上に深刻。解決には政策的な対応が必要」と話す一方、業界については「地方都市の決して多くはないSSだが、安定供給の使命を認識し、経営継続のための努力が必要」とも。
今後の課題を尋ねると即座に「人材の確保」だと言う。他のSS経営者との会話でも「他地域と比べ、労働力が集まらない」ことが話題になるそうで、労務倒産によるSS減少が懸念されるため「就職先として選ばれる業界にすることが必要」だと強調する。
自社については「継続していくための経営努力が必要」と分析する。また、幼少の頃から家業を肌で感じてはいたものの、実父の病気に伴って急遽入社したという経緯もあり「入社して初めて分かったことも多い。教えを請うことができず、父の逝去から30年を過ぎた今も残念だと感じている」としみじみ。
同じ思いを常務取締役で子息の隼一氏にはさせたくないとの思いから「自分の知識や経験を伝え、できる限り全権委任している」と話す米倉理事長。冷静かつ論理的に話す隼一氏の成長ぶりを見る眼差しは、経営者のものから「親」としてのものへ。誇らしくも優しいものに変化した。
よねくら・しんいち=昭和30年1月2日生まれ、滝川市出身。昭和52年に東京都内の大学を卒業後、都内製造業メーカーに入社したが、同年12月に先々代社長である父の体調不良により退社を余儀なくされ、翌年1月に米倉商事に入社。昭和62年から代表取締役を務める。空知石協では平成元年から理事、13年から副理事長を務めていた。
北海道のガソリン価格予想
12月22日(月)から12月28日(日)まで
価格下降
下げ傾向続く
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