「信用」こそが商売の要
不正や不誠実はタブー
2016.7.5
 「最近、灯油の安売り業者が住宅街を頻繁に回っていて、影響を受けている」と道央圏のSS所長は語る。この話に関連して、札幌市内の燃料店経営幹部によると、給油量をコンピュータ管理するハイテクローリーでの不正操作で、顧客に過剰請求するトラブルがあるという。

 ある家庭から受けた相談内容はこうだ。安さとコンピュータ管理の安心感に惹かれ配達を申し込んだところ、灯油の使用量が増え、結局、以前より支払額が増えた。そこで一旦契約を解除し、他社に切り替えたところ、灯油の使用量が減少したそうだ。原因は特定できないが、給油量の不正操作しか考えられないという。このケースとは別に「ホームタンクへの給油と抜き取り(窃盗)を繰り返して、売上を増やす悪徳燃料業者が実在する」と前出の幹部は話す。

 知人Aの実家では知らないうちに灯油の単価が上がっていたという。長年、実家が経営する会社の安価な納入単価と同一価格で実家にも給油してもらっていた。ところが、社長(Aの実父)が亡くなって、Aが会社を継いで間もなく、実家の灯油代が増え出したというのだ。Aの実母が燃料店に問いただしたところ、断りもなく一般家庭向けの通常単価に変更していたとのこと。最終的にAが交渉して、従前通りの低単価に戻してもらったそうだ。このケースは悪質とは言い難いが、信用取引上の不誠実さが露呈したものとも見てとれる。利に走り、信を失う愚だけは避けたいものだ。   (德)


北海道のガソリン価格予想
4月28日(月)から5月4日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げ基調

04月30日付ヘッドライン

■業界取り巻く情勢共有 「定額補助」など俎上に 北石連・商理事会
■石油販売業者に「配慮」様々 官公需基本方針閣議決定
■価格高騰、車離れで油販苦戦 アプリ会員増加に注力 前側石油東北通SS
■洗車など増販策練る 道エネチャレンジベニータウン
■自分好みにホイールなど ホンダアクセスが自家用車のカスタマイズで調査