
「最近、灯油の安売り業者が住宅街を頻繁に回っていて、影響を受けている」と道央圏のSS所長は語る。この話に関連して、札幌市内の燃料店経営幹部によると、給油量をコンピュータ管理するハイテクローリーでの不正操作で、顧客に過剰請求するトラブルがあるという。
ある家庭から受けた相談内容はこうだ。安さとコンピュータ管理の安心感に惹かれ配達を申し込んだところ、灯油の使用量が増え、結局、以前より支払額が増えた。そこで一旦契約を解除し、他社に切り替えたところ、灯油の使用量が減少したそうだ。原因は特定できないが、給油量の不正操作しか考えられないという。このケースとは別に「ホームタンクへの給油と抜き取り(窃盗)を繰り返して、売上を増やす悪徳燃料業者が実在する」と前出の幹部は話す。
知人Aの実家では知らないうちに灯油の単価が上がっていたという。長年、実家が経営する会社の安価な納入単価と同一価格で実家にも給油してもらっていた。ところが、社長(Aの実父)が亡くなって、Aが会社を継いで間もなく、実家の灯油代が増え出したというのだ。Aの実母が燃料店に問いただしたところ、断りもなく一般家庭向けの通常単価に変更していたとのこと。最終的にAが交渉して、従前通りの低単価に戻してもらったそうだ。このケースは悪質とは言い難いが、信用取引上の不誠実さが露呈したものとも見てとれる。利に走り、信を失う愚だけは避けたいものだ。 (德)
北海道のガソリン価格予想
6月16日(月)から6月22日(日)まで
価格上昇
週末、週初めに値上げ
|
06月10日付ヘッドライン
■実勢反映、値下げ相次ぐ ガソリンは最大13円 道内35市燃料油納入価格 |
■大幅な値下げも顕著に 業者間に危機感 定額補助で道内各市場 |
■経年劣化対策を確実に LPガス事故防止へ道が保安方針 |
■好調車検、さらなる増販目指す 出光リテールセルフ北19条 |
■コーテュング増販順調 2カ月先まで予約 地崎商事八軒SS |