「じゃ～んけん」と声をかけると、誰もが「ぽん」と返す、ポピュラーな遊びの「じゃんけん」。「あっち向いてホイ」や「グリコ」などの遊び方の存在や、過去の国民的コント番組での「最初はグー、またまたグー…」で始まる長～いフレーズが流行語になったことを記憶する諸兄も多いだろう。

　じゃんけんは、思い立てばいつでも誰でもできるレクリエーションのひとつであると同時に、公平な判定方法として、時には総選挙もする国民的アイドルの「センター決め」にも用いられているが、最近、「後出しじゃんけんをする」と公言してはばからない大人が出ている。

　一方、じゃんけんで何を出そうかとグループで相談している最中、グーチョキパーのひとつが「私が出る」と先出しを宣言。通常のじゃんけんではブラフとして使う手段だが、予選とも言えるグループ内で勝利を収め、本番の手となる気配も見え隠れ。

　子ども達のじゃんけんでも、負けそうになって別のフレーズを付け足し、勝負を続けて無理矢理勝とうとしたり、中指から小指までを曲げ、一度に「グーチョキパー」を出してあいこにする技？などをやり過ぎると、グループの中で嫌われてしまうのは自明の理だ。

　今回の勝負、前回勝者が「ズル～い」と世間から言われて降板し、多額の税金を使って突然行われる。子どもの模範たるべき大人たちがこぞってズルばかりし、愛想を尽かされないことを当事者の都民ではないが、切に願う。　　　（蔵）