評価を会社に求めるな
時代を背負う気概持て
2016.9.5
 バブル期最終章の90年代初頭。雑誌編集者時代にインタビューに応じてくれた企業トップが好んで口にしたのが「ブレーンの活用」だった。繁栄が永遠に約束されたかのような陶酔の時代に、優秀な頭脳と人脈を外部に獲得さえできれば経営は安泰だという風潮を象徴したフレーズに思えた。

 それから四半世紀超。幻想から醒めた現代社会は、新たな淘汰時代を迎えようとしている。石油業界に目を向ければ、元売の経営統合問題やエネルギーミックス時代における水素エネルギーの行方など、かつて経験したことのない次元の変革にどう対処すべきなのか。

 この変革期に社会人デビューした若者達もまもなく半年を迎える。ある石油元売トップが新入社員に送ったメッセージの中で「皆さんの能力や適性に対する評価はまだ定まっていないし、配属される職場が希望にかなったところではないかも知れないが、今最も大切なことは、与えられる環境の中で、精一杯全力で立ち向かうことだ」と述べている。

 小さい鉢に入れられた金魚は、鉢が狭いからと外に飛び出したら死んでしまう。焦らずエサを取って体を大きくすれば、やがては広い池に移してもらえる。自分の環境や立場が嫌だからといって、焦ってはいけない。今はじっと心身を練り、鍛えておくことが肝要。時が来れば必ず引き立てられる。生え抜きの逸材として。入社半年を迎えるに当たって、無限の可能性を秘めた「人財」達に改めてエールを送りたい。  (德)


北海道のガソリン価格予想
4月28日(月)から5月4日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げ基調

04月30日付ヘッドライン

■業界取り巻く情勢共有 「定額補助」など俎上に 北石連・商理事会
■石油販売業者に「配慮」様々 官公需基本方針閣議決定
■価格高騰、車離れで油販苦戦 アプリ会員増加に注力 前側石油東北通SS
■洗車など増販策練る 道エネチャレンジベニータウン
■自分好みにホイールなど ホンダアクセスが自家用車のカスタマイズで調査