災害時に「怠惰」な行状
惨状を憂慮し襟を正せ
2016.9.20
 道内で死者・行方不明者まで出した台風被害。報道によると4つの台風による被災個所は河川や農地、道路など3920カ所に及び被害額は7日時点で955億円に上った。農作物などの被害は含まれないため全体の被害額はさらに膨らむ見通しだ。

 この最中、北海道経済産業局と陸上自衛隊北部方面隊は日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震の発生を想定した燃料油の輸送訓練を実施したが、大雨と強風の影響で多くの幹線道路が寸断され、予期せぬ災害発生時での訓練となった。

 ところが、これほどの被害状況下にもかかわらず幸い難を逃れた道東の町を走行中、信じられない光景を目にした。SSフィールド内で若い男性スタッフが計量機にもたれながらしゃがみ込み、傍らに立っている同僚と談笑しているのである。直前まで作業に追われ忙中閑ありのタイミングだったのかも知れないが言語道断。次の瞬間、この体たらくの映像と被災地の惨状を伝える映像とが脳裏で重なり、思わず怒りが込み上げてきた。

 なぜ、車で30分もかからない地域で洪水被害に遭っている人達に思いを馳せることができないのか。そのスタッフにとって、そんな感傷的な非難が見当はずれであるのは重々承知である。穏やかな天候の中で同じ光景を見たのなら、その日のうちに忘れていたかも知れない。

 人はいつどこで見られているか分からない。顧客喪失とSS業界のイメージダウンとなるような立居振舞は厳に謹んでほしいものだ。(德)


北海道のガソリン価格予想
7月28日(月)から8月3日(日)まで
価格上昇
上昇のあと、徐々に下げ方向で

08月05日付ヘッドライン

■令和6年度末道内SS数1641カ所に 29年連続、前年比27カ所減
■「随契に特段の配慮を」官公需で帯広石協が十勝振興局に要望
■「最賃の引き上げ必要」道最賃審専門部会が参考人の意見聴取
■災害時対応実地訓練始まる 給油再開への手順確認 上士幌で
■盛況のうちに夏祭り サクライオイルショップ清田SS