
「世間では『品質第一』と言いますが、なぜ価格や納期よりも優先されるかご存じですか」。先日、半導体の開発に長年従事してきたという元技術者は、初対面でいきなりこう問いかけてきた。
安さを第一にモノをつくると品質に欠陥があれば最悪つくり直したり、事故が発生すれば損害賠償問題に発展しかねない。顧客が離れ、悪評が広がる恐れもある。結局、経済的損失は免れない。
納期を第一に考えると、依頼内容によっては人的投入を余儀なくされ、人件費がかさんで利益が減少してしまう。時間不足により品質に影響が出る可能性だってある。
品質を優先すると、価格面では他社製品より割高感は出るが、モノがいいだけに絶対的安心感を与えることで評判が評判を呼ぶ。長期取引には欠かせない。イベント行事への納品なら納期が最優先だが、通常取引なら多少の融通はきくはずだ。
彼の論理はもっともだが、競合他社すべてが三拍子揃っていたならどうだろうか。高度先端技術の分野なら「品質第一」と声高々に唱えもできようが、品質、価格、納期どれもほぼ横並びと考えた場合、何を第一に据えるべきなのか。
知人女性は以前、あるSSで洗車メニューを尋ねた。とても親切で分かりやすい説明を受け、以来「同じ給油するなら、あのSSで」と常連客になったという。以前、あるテレビ番組から聞こえてきた「同じ金を払うなら、あの人の笑顔が見たい」との言葉も忘れられない。やはり人財第一。 (德)
北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ
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12月15日付掲載予定
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