無意味な「音」ではなく
気持ちが伝わる「声」を
2016.12.5
 人の左脳は言語脳として、言葉を受け止める。一方、右脳は音楽脳として、音楽や機械音、雑音を受け止めるそうだ。また、日本人は古来、虫の音や鳥のさえずりも「声」として左脳で捉え、その心地良さに堪能してきたという。

 先日、道央圏のあるSSで給油をしたところ「ありがとうございました。お気をつけて」と言われた。実はこの系列店舗も含め、これまで入ったSSで一度も「お気をつけて」と声をかけられたことがなかったので驚きと同時に温もりを感じた。

 大抵のSSは常套句である「ありがとうございました」のワンフレーズだけなので、無意味な「音」にしか聞こえなかったのだが。より親しみを持ってもらうために顧客を見て一言付け加えるようにと、同SSの所長がスタッフに指導しているのだろうか。窓拭きは決して手際良いとは言えないが、丁寧な動作に心地良さも味わった。

 札幌圏のあるSS所長は、誰よりも早く出勤した後、敷地内にある機器一つひとつを稼働点検し、さらにサービスルームにある什器類を整えてからその日の業務スケジュールをチェックし、最後に各スタッフの行動予定を再確認するそうだ。「所長の仕事は見た目以上に大変。やりだしたらいくらでもある」と豪快に笑うが、「どこでもない、ここだけのSS」づくりに人知れず身を削っているのかもしれない。

 渋滞の騒音にまみれて飛び込んだSS。ほんの一言でいい、左脳に心地良く響く「声」を聞きたいものだ。 (德)


北海道のガソリン価格予想
9月15日(月)から9月21日(日)まで
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09月20日付ヘッドライン

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■発災時の「動き」再確認 清水で災害時対応実地訓練
■LPガスの需要拡大好機 伊藤敏憲氏ら講演 エネクス経営者セミナー
■ローリー44台一斉点検 札幌中央消防署など4機関合同
■「削減目標」など俎上に 推進計画見直しで道環境審温対部会