叱る言葉にも「情熱」必要
人材育成のキーポイント
2016.12.15
 「今後、二度とこのようなミスは犯しません」。これは、あるホテルの広告紙面に表示すべき金額を間違えてしまった際、総支配人に詫びた言葉だ。これに対し「そうした言葉は使うべきではない。絶対にそう言い切れるのか。再び同じようなミスを犯したとき、どう言い訳するつもりなのか」と厳しくたしなめられた。

 総支配人には別の指摘を受けたこともある。約束の時間に10分ほど遅れそうなので、事前に電話でその旨を伝えた。到着してすぐ遅刻を詫び、遅れた理由を述べると「どのような理由であっても、待たされる側に非はない。時には言い訳がましく聞こえることがあるから、謝るだけでよい。遅れた理由は尋ねられた時に初めて述べるものだ」と諭された。ホテルマンのトップに登りつめた人物から受けた叱責に、ただただ赤面するしかなかったが、生きた知恵を若き世代へ伝えておくべきだと考えていたのかもしれない。20年以上過ぎた今でも鮮明に覚えている。

 あるSS幹部は人材育成について「言われる前に自ら考え行動できるように育てること」と言うが、スタッフは「言われた後に自ら反省し、言われる前に自ら考え行動できることをひとつずつ増やしていくこと」を実践しなければならない。「改善する姿勢がなければ、辞職もやむなし」と言うのは別のSS所長だ。

 人は言葉によって生き、言葉によって殺されるとも言われるが、叱る言葉に情熱が宿っていれば、生きたメッセージになるはずだ。 (德)


北海道のガソリン価格予想
12月22日(月)から12月28日(日)まで
価格下降
下げ傾向続く

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