常識欠如に防衛策先行
相手の立場で解決可能
2017.1.30
 「気をつかいすぎ?社会」という言葉を聞いたことがあるだろうか。NHKの情報番組が問題提起したものだが、自身の行動が不快に感じられないかを考え、一般的に問題のない行動さえも慎むことを指す造語だ。

 薪を背負って歩きながら本を読み、時間を惜しんで学ぶ姿を称えたはずなのに、歩きスマホを連想させ、子ども達に悪影響を及ぼすと座像で寄贈された二宮尊徳像。厚労省が制定したマタニティーマークがかえって嫌がらせを受けると考え、使用を控える妊産婦。いずれも番組で示された例。

 さらに番組では音が周囲の騒音になると参加者にヘッドホンを配布して、参加者だけが音楽を聴いて踊る「盆踊り」の例も示された。無音で同じ動作をする浴衣姿の集団が、端からどのように映るかが気になると同時に、光と音が醍醐味の「花火」からも音が奪われるのではと不安になる。

 守られるべきマナーや常識の欠如に対する注意をなおざりに、防衛策が先行して起きるこれらの現象。SNSの普及などで他人の目ばかりを意識しすぎて、萎縮しているのではないだろうか。

 その解決には「自分がされてイヤなことは他人にしない」ことが必要なのだろう。これは同時に対人関係の潤滑油の役割も果たすものでもあり、特に接客で用いられることにより、ともすれば慇懃無礼に感じるマニュアルどおりの対応にも血が通い、「見ず知らずの客」を「顔なじみの常連」に昇華させられるのではと考える。      (蔵)


北海道のガソリン価格予想
4月28日(月)から5月4日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げ基調

04月30日付ヘッドライン

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