ディーラーの攻勢に対抗
オイル復権の動き活発化
2017.4.5
 ◎…本格的な春商戦のスタートに合わせてオイルなどを中心にしたメンテナンス収益アップに向けて取り組むSSが増加している。

「ガソリン減販、マージン縮小を補う意味からも新年度にはメンテナンス収益アップに頼らざるを得ない。3月はその助走月間だ」と協調する特約店関係者。また「近隣のカーディーラーのメンテナンスパック攻勢は脅威」としながらも、その対抗手段としてのSS原点回帰を前提にした「囲い込み策」を模索しながら、オイル・メンテナンス販売の復権を目指す動きも活発だ。


 ◎…厳しい業界環境が続く中で、モーターオイルをはじめとした付加価値商品の販売力アップが新年度のSS経営の行方を大きく左右する、との認識も高まっている。特約店幹部は「このほど開いた店長会議で、昨年1年間の収益動向を総括した。油外収益がアップしたSSの成功事例と失敗事例とを比較し、何が有効だったか、どうして目標値を達成できなかったかなどを検証、それぞれのSSが成功事例を共有し、収益向上に向けた意識改革を行った」と言う。


 ◎…また、中堅特約店筋では、カーディーラーの攻勢に対抗したSSの囲い込み策の必要性を協調する。カーディーラーは新車や中古車などの購入時、ユーザーに「メンテナンスパッケージ」を販売、定期点検時でのオイル販売などをパックにしているのが一般的だ。元売筋の調べで、その比率(メンテナンスパック比率)は70%に近いものがあると言われており「ハイブリッドカーなどの次世代自動車の増加に伴いカーディーラーの囲い込み策が浸透していることを示している」(大手特約店幹部)との見方もある。そして「カーディーラーに対抗するためには、来店頻度の多さをフルに活用することが必要だ。SSは燃料給油だけでなくメンテナンス商品の多様な品揃えがあり、SS本来の原点でもある『顔見知りでいろいろと頼みやすい』という地域密着、価値にあった価格設定というメリットを来店客にアピールする囲い込み策を改めて徹底する」といった声も。さて、新年度入り前の3月商戦、そして春本番の4月商戦の結果はいかに。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS