急がれるGW商戦の検証
顧客創出への態勢強化も
2017.5.25
 ◎…新年度に入って1カ月余が過ぎた。GW商戦も終わり、次なる夏商戦を意識した体制づくりが課題になっている。GW商戦を総括し、態勢強化に向けた取り組みが当面の課題だろう。

 ◎…「人材育成とチームワークの強化」「顧客志向で意識改革し、サービスの質のさらなる向上を目指す」「価値観を共有しチームワークで目標達成を目指す」。ある特約店がGW商戦後に開いた店長会議で、各店長が今後の取り組み姿勢について決意を表明したという。

 ◎…これからの時期はGW商戦の結果を検証し弱点の見直しをしていくことが欠かせない、と語るのは大手特約店幹部だ。店頭ディスプレイは十分だったのか、オイル販売では顧客視線で対応できたのか、押し売り姿勢はなかったのかなど多角的な検証が欠かせないという。

 ◎…資源エネルギー庁は来月にも平成28年度の登録給油所数をまとめ公表する予定。過去、6万カ所を超えていたSSが今やほぼ半減し「近い将来、3万カ所割れということも十分に予想される」と話す特約店経営者もいる。「何が何でも愚直に生き残り残存利益を目指すことが必要」だと強調する特約店や販売店も少なくない。

 ◎…「石油需要減少、元売の経営統合の中にあって、元売と特約店のいわゆる生販双方が互いに生き残りを図ることが理想的な姿だ」と言われている。しかし、現実は元売と系列特約店との取引関係の弱体化を懸念する特約店もある。

 ◎…業界関係者は「実質的な業転格差が縮小できない中で、真面目にそして愚直に取り組む零細業者にとっては、GW商戦の検証を急ぎ、次なる夏商戦に向けた陣立てが喫緊の課題だ」といった声もある。

 ◎…減少する石油需要、そして給油所数。今こそ新たな顧客の創出に向けた取り組みを進めていくべき局面を迎えているとも言えそうだ。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
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■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
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