組織の末端で「重責」担う
小歯車こそメンテが必要
2017.4.20
 漫談家の綾小路きみまろ氏をご存じだろうか。最近では「あれから40年」の言葉を枕に長年連れ添った夫婦の機微(グチ)を軽妙に話すネタが中心だが、売れ始めた頃は「社長→部下→妻→子→イヌ→ネコ→ネズミ」と、徐々に弱い者をいじめるというネタも披露していた。

 この話のオチは怒りのやり場のないネズミが社長のスーツをかじり、負のスパイラルが繰り返されるというもの。自らをネズミの立場に置き換えるといたたまれない心境になる。

 このネズミ、組織では「歯車」とも例えられ、そのひとつでも欠ければ機械(=組織)は動かないとされる一方、換えはいくらでもあると自虐的に考えることもできる。見方ひとつで正反対になることは、小さいがゆえに機械の中で多く回ることを求められる忙しさと同様だ。さらに小さな機械では歯車の数も自ずと少なく、全体を機能させるためには、その大小を問わず一つひとつの歯車の役割は大きくなるが、その中で最も忙しい歯車の負担が他に比べ増加することは当然のことである。

 最近の新しい小さな歯車(=新入社員)は、自身が壊れそうだと判断すると、たった2日で機械を離脱するそう。また、無理を積み重ねて歯車を欠けさせ、その痛みに周囲が気付けず最悪の事態を招いた機械もあった。機械は小さくなるほど目は行き届きやすくなる。肌身離さず身につける歯車の多い腕時計などと同様に、上辺だけではない、心も含めたメンテナンスが必要である。  (蔵)


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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