今月４日に開催された第４回キーパー技術コンテスト北海道チャンピオン決定戦で２連覇を達成したＪＸＴＧ系三ッ輪商会南郷通ＳＳの安藤祐子さん。

　昨年、初めて予選会に出場したきっかけは、全社挙げての技術資格取得。コーティング技術２級、１級にチャレンジし、どちらも一発で合格。周囲の勧めに加え「何事にも前向き」だと話す自身の性格も背中を押し、１級取得直後に開かれたコンテストへの出場を決意、初出場で優勝した。

　そして臨んだ全国大会では、予選をクリアしたものの「決勝に残れたことで満足し、実力を発揮できなかった」とか。しかし、準優勝した女性の施工を間近に見ることで、力仕事とは違い男女間で差がないキーパーの技術をもっと磨いていきたいと強く決意することができたとも話す。

　ディフェンディングチャンピオンとして迎えた今年の大会。予選から出場してチャンピオン決定戦に進出したが、その予選では、仕上げで２カ所拭き残し、準優勝で通過という悔しい結果に。 「ピリッとした決定戦の空気の方が闘志を燃やせた」と話すとおり、ノーミスでの高度な仕上げのみならず、得点に加算される作業終了までの時間も短くし２連覇。ルール変更で北海道１枠となった全国大会への切符を手にした。

　同時に、全国大会に２回出場した選手は「殿堂入り」となり、それ以降の大会に出場できなくなるため、２５～２６日の全国大会が「ラストチャンス」となる。

　全国大会に向けた練習をスマホで録画し確認しながら、一つひとつの動作に磨きをかけ「てっぺん（全国優勝）だけ獲りに行く」と決意を語る。そして「大会を通じて交流を深めた道内のキーパー仲間の思いも胸に行ってきます」と明るい笑顔を見せた。

　あんどう・ゆうこ＝平成４年２月２０日生まれ、札幌市出身。趣味は、冬は近場の温泉、夏は遠くまで足を伸ばすドライブ。最近は４歳の娘さんと過ごす時間でリフレッシュしている。