装置頼みもいいけれど
安全運転は「自覚」から
2017.5.25
 高齢者を中心とした運転ミスによる事故が多発している。原因のほとんどはアクセルとブレーキの踏み間違いなどの誤操作。これを受け、国は異例とも言える早さで未然に防ぐ安全装置の標準装備化を進めている。

 最近モデルチェンジした軽自動車のCMでは、30代後半の最近になって人気が急上昇した俳優を起用し、コンビニ駐車場での誤操作をそうした装置が防ぎ、店内から笑顔で彼を見送る子どもの危険を防いだというシチュエーションで安全装置を印象付けている。これを見て「もしSSでの出来事だったら」と考えた。

 この部分に限ってだが、フルSSではスタッフが誘導するため限りなくリスクを軽減できるだろうが、セルフでは自己責任で侵入することが多く、ひとつの誤操作が大事故に発展する可能性は大きい。

 余談だが、車の運転は一挙手一投足を頭に思い浮かべることなく、一連の動作として身体が覚える「手続き記憶」によって行われる。最初は操作方法を学ぶが、運転しながら反復練習し、条件反射でできるようになるもの。ペダルの踏み間違いは、何らかの理由で反射による操作が正確にできなかったものとなる。

 安全装置の恩恵を受けられるのは、新車を中心とした装着車を購入できる人に限られてしまい、ABSやエアバッグのように、廉価な中古車に装着されるまでにはかなりの時間を要するだろう。現時点では、装置に頼らないドライバーの心構えと客観的な自身の能力把握に尽きる。   (蔵)


北海道のガソリン価格予想
7月28日(月)から8月3日(日)まで
価格上昇
上昇のあと、徐々に下げ方向で

08月10日付ヘッドライン

■対応のバラツキ顕著 道内35市燃料油納入価格
■河辺氏に道産業貢献賞 7年度要望も決議 中央会が全道大会
■合成燃料などの活用促進 産業構造審が経済政策の重点決める
■客数減懸念、囲い込みに全力 コスモ石油販売セルフ藤野中央
■「成果の見える化も大事」GHG実質ゼロ懇で意見交換