情報の過不足は逆効果
節度と適切な量が必要
2017.6.30
 昨年の台風の影響による落橋で、現在も通行止めとなっている日勝峠。道民の多くが知る北海道を東西に貫くいわば「動脈」で、帯広や釧路方面へのアクセスに不可欠な主要国道である。この代替道路として、道東自動車道の占冠、トマム、十勝清水ICの区間内で出入りした車両に限り料金を無料としているが、その告知方法に難があるように見受けられる。

 まず、入る方の告知はあっさりを通り越して素っ気ないにも程がある。一般的な道路工事でさえ1km手前から看板を掲示して注意を促し、徐行の旗で注意を促す誘導員を配置しているケースもある。しかし、この件ではインター入口直前に看板を1枚置いただけで、事前の告知は皆無だ。

 出る方の告知は無料区間終了を告げる看板がまったくなく、こちらも素っ気ない一方で、ICを出た後の「Uターン禁止」ののぼりだけは、道路周辺の視界をも遮る狭い間隔でウザいほどに置かれている。

 無料区間で出入りし、IC付近で危険なUターンをする車両に注意を促すことも重要だが、看板を頼りに走行する観光客からすれば、ほしい情報が皆無で不要な情報が過剰にあれば、北海道全体の印象を悪くする可能性もある。

 看板によるPRは業界を問わず定番だが、特にSSでは通過する車両にアピールするためさらなる工夫が必要。安全な走行の妨げにならない配置と分量、節度と適切な情報量を保ちつつ、顧客が真に求める情報を取捨選択しながら提供する必要がある。(蔵)


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS