もったいないは何処に
車は庶民の足たるべき
2017.7.5
 先日、あるSSのフィールドに駐車していた1台の車が目に留まった。その車は、今から40年近く前に製造された「花冠」とも称される国産大衆車。5歳から車好きな自身が誕生した頃の車の現存に驚いた。

 四半世紀前に免許を取得したとき「子どもの頃に父親の運転で乗った車を、自分で運転してみたい」と願った。マイナーチェンジ前後とグレードの差はあったものの、学生時代の友人が親から譲り受けた車が偶然同じだったため、願いの一部を叶えられた。しかし、ほかの車は冒頭の大衆車と同じ頃に製造されたことに加え、往年の名車と言われる車さえも維持し続けることを拒むような制度とも相まって、実現は非常に難しい。

 SSのレンタカーとして数多く活躍し、発売後は車名別国内販売台数1位を33年間にわたって守り続けた「花冠」から首位を奪還したコンパクトカー。自身が発売当初に所有していたことがあり、現在は取材車として相棒を務めている車でもある。燃費の良さは郊外でリッター20kmを誇り、最新の軽自動車にも負けず劣らずなのだが、初期モデルには経年を理由に自動車税と重量税に重加算分が上乗せされてしまう。

 若者を中心とした車離れや販売台数の減少が叫ばれて久しいが、庶民に手が届く中古車の維持を不安にする税制も理由のひとつである。世界標準を目指すなら、日本の美徳とされて世界中に「もったいない」で通じるようになった「モノを大切にする精神」をこそ尊重すべき。 (蔵)


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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