「もう」と「まだ」では大違い
選択を迫られる夏商戦
2017.7.15
 ◎…早いもので今年も6カ月が経過した。「年明け当初に年間目標値を設定したが、この半年間を検証し、残る半年間で目標達成を目指す」というのが大方の特約店関係者の心情だろう。1年の折り返しを迎えて「まだ半年ある」と「もう半年しかない」との択一が必要とも言われている。「まだ」と「もう」とでは気持ちの持ち方が大きく異なるようだ。

 ◎…今年上期、いわゆる1~6月の半年で年間目標達成に向け確信を得たかどうかの判断が問われる場面だ。「今年もあと半年あるから夏商戦で何とかなるだろうとの思いでは、結果的に夏商戦などでの帳尻合わせ商法につながりかねない」と指摘する声もある。「もう残り半年しかないと思えば、緊張感が高まり、収益改善の背中を押すことになって夏商戦での勝算も見えてくる」と語るのは、ある特約店関係者だ。

 ◎…今年の夏は全国的に猛暑になるとの気象予報も見逃せない。「暑くなればなるほどガソリンをはじめ油外商品の商機だというのが業界の定説になっている。しかし「期待が高まる一方で、暑くなっても自社のガソリン販売などが伸びないとなれば売り負け意識が芽生え、これが数量志向を助長することになる」と話す特約店関係者も少なくない。

 ◎…天候に左右されない収益基盤の確立も求められている。「数量を前年同月と比較することも必要だろうが、それよりも利益、収益を前年同月と比較して黒字化経営を目指すことこそ優先させるべきことだ」といった声もある。店頭商品の多様化を推し進めるとともに、売れ筋商品の選定について店長など現場の声を反映した「総合戦略づくり」が夏商戦を大きく左右することにもなりそうだ。地域ナンバーワンの給油所よりも「地域に欠かせないオンリーワンというサービス体制の店舗づくり」も見逃せないキーワードとして浮上してきている。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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