カーメンテ 押し売り厳禁
「2040年問題」見据え
2017.8.30
 ◎…28年度末のセルフSS数は全国で9856カ所。その比率、いわゆるセルフ比率は31・3%となった。今後もセルフ比率は伸びるものと見込まれている。人手不足がセルフ化の背中を押すかたちで「3カ所に1カ所はセルフという流れになるのは必至」との見方が定着している。

 ◎…セルフSSといっても、カーメンテナンスをアピールした店舗形態が定番となっており、カーメンテナンス収益を軸にした店頭活動が真っ盛りだ。旧盆商戦を経て8月商戦もいよいよ追い込みを迎えた。しかし、夏商戦終盤入りで、ガソリンやカーメンテナンスの売れ行きが思ったよりも鈍くなれば「ガソリンの採販意識より数量志向が強まり、店頭でのカーメンテナンス販売も、押し売り姿勢が露骨になる」と言われる。カーメンテナンスについて「安心、安全、快適走行を来店客に提供することが基本。目標達成に届かないからといって安易な押し売り姿勢では来店客からの信頼を失うことになる」と話すのは特約店幹部。さらに「顧客目線の店頭活動が今こそ求められる夏商戦終盤戦だ」とも強調する。

 ◎…カーメンテナンス販売については顧客目線が欠かせない、というのはこれまでにも指摘されてきたこと。「欧州では将来的にガソリン、軽油仕様の自動車販売を禁止する動きが急速に強まっている。2040年にガソリン、軽油仕様の自動車販売を禁止するという動きは、結果的に日本の自動車メーカーも追随することが容易に予想され、SSを生業とする販売業者にとって看過できない2040年問題だ」と、将来のSS業界を懸念する関係者も少なくない。

 ◎…ハイブリッド車などの普及によってガソリン需要の減退が見込まれている。そうした中にあって「カーメンテナンス市場にSS業界も参入していく姿勢が定着しつつあるが、将来的にガソリン車の販売が途絶えることになることを見据えたカーメンテナンス戦略が欠かせない。真っ盛りの夏商戦では顧客目線のカーメンテナンス販売が問われており、押し売り姿勢は厳禁だ」との声が強まってきている。8月商戦はいよいよ最終場面を迎えた。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS