再び注目「レンタカー」
収益確保の大きな柱に
2017.7.20

レンタカーの看板を掲げるSSが 目立つようになってきた
 低燃費車の普及などに伴い自燃油の需要が漸減する中で、多くのSSは収益確保の柱を油外にシフトしているが、今、レンタカー事業が改めて見直されている。車販などに比べ初期費用は若干かさむものの、既存店では地元客の短時間利用などのほか、車離れが言われる若者や高齢者の利用も急増しているといい、しっかりと採算ベースに乗っているからだ。

 SSで取り扱うレンタカーには、レンタスのニコニコレンタカー、エネクスオートのイツモレンタカー、ワンズネットワークのワンズレンタカーのほか、中和石油グループが自社SSを中心に展開する「ちょいのり」などがあり、道内店舗数は150を超す勢い。出始めの頃は「形態が全く違う」と相手にしなかったレンタカー専業店が、今では危機感を募らせるまでに成長、地域にしっかりと根を張っている。

 その魅力は、何と言っても低価格。主に中古車を活用することで、専業店の3分の1程度で利用することができ、既存店では地元客の短時間利用や法人客の長期利用に加え、観光客や車離れが言われる若者、高齢者の利用も「目に見えて増えてきている」という。札幌市内のあるSSでは「週末だけ車があればいいという転勤族の利用や予約が埋まっている専業店からの流れもあり、レンタカー収益は油外全体の3割強を占める」ようになっているそうだ。

 初期費用は、フランチャイズ契約料に車両購入費などが必要となり、車販などに比べると若干かさむものの、早期の回収が見込める現況。

 民族系中堅販売業者が今月、2店舗を開設するなど、今、改めてレンタカー事業が見直されてきている。


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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