道遠い「低マージン脱却」

地方市場 安値攻勢に辟易
2017.8.10

札幌市場は軟調ながらフル129円
 一時の雨はあるものの好天に恵まれる本道のこの夏。ドライブシーズン到来とあって低迷していたガソリン需要も上向きつつあるが、道内地方市場では安値量販店の攻勢にさらされ口銭が縮小、販売業者間に危機感が募っている。市況の構築に苦しむ函館では、不当廉売が疑われる114円80銭看板が出るなど、低マージン脱却への道が閉ざされつつある。

 7月第4週入り早々から底上げが進んだ札幌市場は、今月3日現在、やや軟調ながら大きな値崩れもなく、レギュラーガソリン看板価格はフル129円、セルフ127円大勢。値取りの不足感は残るものの、比較的安定した市況を形成し、6月から上向きつつある需要との「相殺」で、各販売業者の意気はまだまだ軒昂と言えそうだ。

 一方で深刻なのが、一部安値量販店の攻勢にさらされ、市況構築に苦しむ函館や釧路。

 函館では、不当廉売が疑われる114円80銭看板が出て市況が混乱。フルは126円から128円までの看板を掲出するが、セルフでは120円を割る看板が散見されるようになっている。底上げの機運もないわけではないが、安値量販店対策が足かせとなっているのが現状だ。

 釧路もほぼ同様。値戻しや底上げが「3日ともたない」状況がなおも続いている。ある販売業者は「安値攻勢に追随しなければいいのだが、どうしても引っ張られる」と悲嘆、表情を曇らせる。

 問題を共有する旭川や帯広でも、とりわけセルフの値崩れが顕著だ。

 石油連盟のまとめによると、低迷していた道内ガソリン需要は、6月に前年同月比4・0%増の18万kl余りにまで伸びて上向き傾向。今も旺盛と伝えられ、本来なら「灯油頼みからの脱却」の好機となるはずだが、またも低マージンが行く手を阻む。今夏ばかりは「量より質」でなく「量も質も」といきたいところだが、その道は遠い。


セルフ127円看板が大勢を占める


北海道のガソリン価格予想
10月5日(月)から10月11日(日)まで
価格上昇
週末下げ、週初め値戻しパターン

10月05日付ヘッドライン

■喫緊の課題で白熱論議 「品薄灯油」など俎上に 北石連が全道理事長会議
■「採用」の方策など検討 燃料小売業の人材戦略ワークショップ
■灯油の価格抑制求め コープさっぽろなど道経産局、道に要請行動
■Jクレジット購入でCN エネコープが当麻町と連携協定
■作業効率の改善に腐心 コスモ石販セルフ藤野