コストコ問題などそ上に
「市況混乱要因」排除へ
2018.3.30

全石連の安藤グループ長を招き中央情勢を共有した
 北石連(伊藤豊会長)は22日、北海道石油会館で全道理事長会議を開催。全石連から安藤順二業務グループ長を招き石油販売業を取り巻く情勢などを共有した。安藤グループ長は、全石商事業計画に盛られる新規事業に触れる中で、コストコ問題や元売発券店値付けカードへの対応などにも言及。コストコ問題については、SS過疎地協議会の同意義務化も視野に、安易にSSを併設できない状況をつくり出していくことが重要だとした。

 会議では冒頭、伊藤会長と南空知石協の新理事長に就任した武蔵輝彦氏があいさつし、伊藤会長は中で、道石油業厚生年金基金が「5月中にも解散できる」見通しとなったことを明らかにした。

 このあと安藤グループ長が、平成30年度全石商事業計画案をベースに石油販売業を取り巻く情勢などを説明した。

 全石商事業計画には新規事業として、規制緩和領域の抽出・実現や「SS経営革新ガイドブック2018」(仮称)の活用促進、Webプラットフォーム「SS版ミラサポ」の構築・活用、EV関連ビジネス情報の収集、異業種SS併設情報等の集約などが盛り込まれることになっているとし、関連してコストコ問題や元売発券店値付けカードへの対応にも言及。

 市況混乱要因ともされるコストコ問題にかかわっては、SS過疎地協議会の同意を義務化できないか検討しているとしながら、議連や行政とも連携し「安易にSSを併設できない状況をつくり出していくことが重要」だと訴え、また、発券店値付けカードにかかわっては「コストに見合った代行手数料の値上げが必要だ」などとした。

 安藤グループ長はこのほか、資源エネルギー庁が設置した次世代燃料供給インフラ研究会の審議状況や、今年2月に行われた石油元売販売子会社ヒアリング結果なども紹介した。


北海道のガソリン価格予想
4月28日(月)から5月4日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げ基調

04月30日付ヘッドライン

■業界取り巻く情勢共有 「定額補助」など俎上に 北石連・商理事会
■石油販売業者に「配慮」様々 官公需基本方針閣議決定
■価格高騰、車離れで油販苦戦 アプリ会員増加に注力 前側石油東北通SS
■洗車など増販策練る 道エネチャレンジベニータウン
■自分好みにホイールなど ホンダアクセスが自家用車のカスタマイズで調査