
今年もあと10日ほどを残すだけとなった。師走商戦は活況とも伝えられるが、道内石油業界のこの1年を振り返れば、これまでと変わらず「厳しかった」の一言で締めくくらなければならない状況だ。市況是正への努力が翌日には水泡に帰すことも多かった年前半。後半になってやや持ち直しはしたものの、落ち込みを挽回するまでには至らず、販売業者の表情には焦燥感に加え諦観が色濃く浮かぶ。道内石油村の「春」はまだまだ先なのか。
ある販売業者は、今年1年を振り返って「昨年に比べれば少し良いのかもしれないが、企業として存続していくためには厳しかったと言わざるを得ない」と話す。というのも、ここ数年、特に力を入れてきている灯油とLPガスで何とか埋め合わせしてきているが、主力の自燃油は、人件費などを除くと、ほとんど利益が出ない状況が長く続いているからだ。
道内主要市場ではお盆過ぎまで、仕切り上昇分を転嫁しても、すぐに値崩れする状況が続き、その結果としてカブリを余儀なくされ、目指す低マージンからの脱却が「画餅」となっていた。
とりわけ安値量販店対策に悩む釧路や函館などでは「せっかく転嫁しても、翌日には値下がりしている」状態が繰り返され、あきらめが業界を包み込んだ。
年後半になって、需給のタイト化などを背景にやや改善し、市況は比較的安定。ガソリン口銭も久しぶりに10円程度にまで持ち上がったが、前半の落ち込みを挽回するまでには至らず、油外さえも埒外(らちがい)に追いやる需要の減退だけが肩に重くのしかかるばかりだった。
そうした意味で今年を総括すれば、前出の販売業者が口にする「厳しかった」を改めて引用せざるを得ない状況。
道内石油村に「春」はいつ訪れるのか。長く暗いトンネルから脱却する唯一の道、適正な競争環境を前提とした「利潤を出せる」市況構築を、業界一丸となって追い求めていくしかない。
北海道のガソリン価格予想
6月1日(月)から6月7日(日)まで
価格上昇
仕切り上昇分転嫁、底上げへ
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05月30日付ヘッドライン
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