道内ローリー「不備」減少
3年連続 台数で13・51%
2018.2.5

昨年10月に札幌市消防局が行った一斉点検・査察 (写真は一部修正しています)
 消防庁は25日、昨年11月を中心に実施した移動タンク貯蔵所(タンクローリー)や危険物運搬車両に対する立入検査結果を公表した。それによると全国では対象となった2万3762台の15・98%、3797台から5415件、本道では対象となった3679台の13・51%、497台から748件の不適合や義務違反が見つかったが、ともに3年連続で減少した。

 立入検査は、全国の消防716機関が昨年11月1日から30日までを中心に道路上、常置場所などで実施したもので、例年と同様、移動タンク貯蔵所については定期点検の有無や消火器の設置・維持管理、電気設備や接地導線の維持管理、貯蔵物品の正確な表示など、危険物運搬車両については見やすい位置への標識設置などを重点に調べた。

 全国では対象となった2万3762台の15・98%となる3797台から延べ5415件の基準不適合や義務違反が見つかった。近年は減少傾向にあり、今回も前年比1・7ポイント減少しているが、移動タンク貯蔵所の定期点検に係る義務違反が依然として他の項目に比べ多いことや、無許可車両数が約2・4倍に増加していることが大きな特徴だという。

 道内では、消防56機関が移動タンク貯蔵所3645台、危険物運搬車両34台を対象に実施。このうち移動タンク貯蔵所494台(無許可車両2台を含む)、危険物運搬車両3台から不適合等が見つかった。数では前年を34台上回ったが、対象数が444台多かったことから不適合率は0・95ポイント下回る13・51%となり、3年連続の減少となった。

 移動タンク貯蔵所494台からは延べ744件の不適合等が見つかっており、内訳は設備等の基準維持義務違反が475件で最も多く、以下、定期点検に係る義務違反が121件、貯蔵・取扱いの基準不適合が92件、危険物取扱者の保安講習義務違反が50件、移送の基準不適合が6件。

 定期点検に係る義務違反は全国と同様、他の項目(細目)に比べて圧倒的に多く、中でも「漏れの点検未実施」が前年の56件を下回ったとは言え43件あった。

 危険物運搬車両3台からは標識の未掲示といった運搬方法基準不適合など延べ4件の不適合等が見つかっている。


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06月10日付ヘッドライン

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