「看板に偽りアリ」はダメ
表示には責任と義務伴う
2017.9.20
 秋晴れの空に浮かぶ魚の骨のような雲(肋骨雲)を珍しいと思いつつ、流れに沿って片側1車線の道を走っていると後ろから、自車を含め6台をごぼう抜きし、対向車が現れて無理に自車線に戻った1BOXカー。そのスピードは「暴走」に「火」がついたような「爆走」だった。

 その黒い後ろ姿に貼られていた黄色のステッカーには「子供が乗っています」の文字。このステッカーを貼る目的は十人十色だが、一般的には「子供が乗っている車両なので気を遣ってください」という意思表示であろう。それにもかかわらず自身が爆走する行為は「周りは自分に気を配って。でも、自分は好き勝手にやるよ」と宣言しているような愚行だ。

 ほどなくして田園風景が左右に広がる中、「クラクション鳴らす前にブレーキを」との標語が記されたのぼりが至るところに立てられていた。同時に、ラジオから「スピードダウン急ぐ心にブレーキを」と呼びかけるCMが流れた。自身の注意を促す後者の標語が心に響いたと同時に、前者に対しては「そんな性善説じゃ防げるわけがない。ブレーキとクラクションを同時に操作するのが正解」と思わず毒づいてしまった。

 看板は相手に何かを訴求し、注意を促すツールとして日常的に用いられ、正確に表示する義務を伴うことは自明である。同時に、表示と真逆の行為が強調され、非難を増幅させる効果も併せ持つことを念頭に置いて運用する必要があると改めて認識する出来事となった。  (蔵)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

05月10日付掲載予定

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