適正化に舵 道内市場
仕切り上昇分を転嫁
2017.10.20

札幌市内のフルSSでは136円看板が大勢に
 9月第3週から4週連続で値上がりした元売各社のガソリン仕切り価格。上げ幅は累計で5円程度に及んだが、札幌、函館、釧路など道内主要市場では今月初めの値戻しに続き、第2週早々から未達分の転嫁が進んだ。札幌市場のレギュラーガソリン看板価格は、フルSSで136円、セルフSSで133円大勢となり、今後の焦点は適正価格の「堅持」に移った。

 元売各社のガソリン仕切り価格は、9月第3週から4週連続で上昇。上げ幅はJXTGエネルギーの場合で5円、出光興産や昭和シェル石油、コスモ石油マーケティングでも4円50銭となった。

 8月最終週の値戻し以降、9月後半には110円を大きく割り込む看板が散見されるようになって危機感が広がっていた札幌市場では、今月第1週に10円を超す上乗せでフル132円、セルフ129円までへの値戻しが進展。ただ、その後も各販売業者の未達分転嫁に対する意欲は旺盛で、期間を置かず第2週入り早々、さらに4円程度を乗せてフル136円、セルフ133円大勢にまで持ち上がった。

 複数のSSを運営する特約店経営者は「やっと適正化に舵を切ったということだ」と胸をなで下ろしながら「これまでのように値崩れしては意味がない」とも述べ、今後の焦点が適正価格の「堅持」に移っていることを強調している。

 このほか函館や釧路でも、今月初めの値戻しに続き、第2週早々からほぼ同水準までの底上げが進展。帯広や旭川では今月初めに続く第2弾は今のところないが、帯広では底上げ機運が盛り上がりを見せている。


北海道のガソリン価格予想
12月22日(月)から12月28日(日)まで
価格下降
下げ傾向続く

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