前年との比較は利益率で
「オンリーワン」を目指せ
2017.10.15
 ◎…2017年度下期がスタートした。上期を総括した上で、下期はどういった取り組みをするのか。数量か利益のいずれを選択して前年比アップに取り組むのか。当然のことではあるが利益と答える業界関係者が多いだろう。

 ◎…年度上期は数量が伸びなかったため、下期は数量の前年比アップを目指す、という関係者も少なくないが、「前年との比較は、数量ではなく利益でというのが商いの基本だ。数量の前年比較が数量志向の増長につながり、業界の悪癖になっている。下期は数量よりも採算、利益の前年比較を重視して取り組む」という関係者が多い。

 ◎…業界環境が厳しさを増している中、数量重視のナンバーワンよりも、地域重視のオンリーワンが今後の課題だとするのは特約店関係者。

 ◎…あるテレビ番組で大手の家電量販店との差別化で生き残る町の小さな電器店が紹介された。

 ◎…周辺に相次ぎ開店した家電量販店と価格対抗した電器店。当然のことながら「価格競争→赤字→経営危機」という図式にはまった。そうしたことから家電量販店との差別化戦略として、地域に根を下ろした経営を模索。無闇に顧客を拡げるのではなく、顧客を絞り込み、地域に役立つオンリーワンの店づくりを目指して高齢者世帯を対象に何でも手伝う地域貢献に取り組んだ結果、なくてはならない電器店としての地位を確保。小さなことをコツコツやれば、結果はあとからついてくるという姿勢が地元客から評価されたのだという。

 ◎…給油所数が減少する中で、価格競争、数量志向といった不毛な競争からの脱却が求められている。「わかっちゃいるけどやめられない」というのが今の実情だとばかりは言っていられない。

 ◎…数量ではなく利益率の前年比較を重視した商いの姿勢で下期を貫けるのかどうか。地域密着型、地元重視型、販売子会社や体力のある大手特約店ができないサービスを追求したオンリーワンの店づくりがカギを握っている。


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4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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