今年もあと1カ月余り
師走商戦は正念場商戦
2017.11.25
 ◎…今年も残すところあと1カ月余り。給油所店頭は12月・師走商戦モードに突入する。ある特約店主は、今年の師走商戦はいつもとは異なると見ているようだ。

「元売3グループ時代の中、需要に見合った供給体制になっていると言われながらもコストコなどの異業種旋風、また、これに価格対抗する周辺給油所の対決構図が鮮明になっており、需給のベストマッチには至らない」 「今年4月にJXTGが誕生し、師走商戦での需給タイト感が強まる中、足元のコストを前提にどこまで採算優先の姿勢を貫けるかが問われる」と師走商戦を前に緊張した表情を見せる。

 ◎…さらに深刻なのは人手不足問題だ。 「今年の夏商戦でも、思うように店頭のスタッフを確保できなかった。師走商戦も状況が変わらないばかりか、より深刻な問題になっている」と人手確保に頭を抱える特約店幹部が増えている。

 ◎…元売販売子会社、特約店、販売店の共通課題になっている人手不足問題。これがセルフの加速化につながる、とも言われている。 「元売が系列特約店、販売店の人手不足解消のための支援措置をとってほしい」と声高に訴える特約店関係者もいる。 「元売会社はホームページなどによる人員募集を行い、特約店や販売店に斡旋してもいいのではないか」 「外国人労働者の確保ができるかどうか、業界が一体となって検証するべき場面を迎えている」など、師走商戦を控えて人手不足が悩ましい問題になっており、人手確保が今後の経営を大きく左右するとの認識が強まっている。

 ◎…元売3グループ時代の中にあって「コストコなどの異業種がガソリンなどの調達難に陥っている。また、仕入れを業転に依存したプライベート業者が経営難に見舞われている」と伝えられている。しかし、その一方で元売3グループと言われながらも、安売り、廉売が姿を消したという状況には至っていない。需給タイト感、需要に見合った供給体制とばかりに喜んではいられない、と警鐘を鳴らす特約店関係者も少なくない。まさしく師走商戦は「正念場商戦」といった様相を呈している。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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