冬商戦が本格スタート
「採算販売」の季節到来
2017.11.20
 ◎…ある特約店の会長は「早いもので、来月の今頃は師走商戦真っ盛りだ」と語る。そして「今月は霜月とも言われている。カレンダーを見れば7日が立冬だった。

冬の気が立つ、冬将軍が到来するというもので、いよいよ冬商戦モードを迎えた」とカレンダーを手に冬商戦の胸算用をたてる。さらには「これからは灯油の売れ行きがどうなるかだ。ガソリン需要の減少に歯止めがかからない中にあって、灯油は貴重な採算販売油種なのは言うまでもない」としながら「電力、ガスの小売自由化による影響がどの程度あるのかが気がかり材料だ」とも。

 ◎…電力、ガス自由化による灯油需要の影響はどうなるのか。暖房器具における灯油ストーブの比率はまだまだ高いと言われながらも「将来的に不安だということは否めない」との見方もある。

 ◎…灯油は寒さ次第で売れ行きが変わるとも言われるため、季節商品的な色彩が強いものの「季節商品ではあっても、年間を通して顧客との関係構築が欠かせない」と強調する関係者も多い。

 ◎…灯油のシーズンオフでは「灯油ホームタンクのメンテナンスを怠らない。売り手目線ではなく顧客目線でフォローすることが、電力やガスなどの競合相手と対峙することができるアイテムになる」 「シーズンオフの顧客との関係構築が灯油シーズンに入ってから結果として現れてくる」との声もある。

 ◎…寒さとともに給油所店頭には冬物商品が陳列されるなど冬商戦がスタートした。カーメンテナンス冬商戦の幕開けでもある。

 ◎…「将来的に電気自動車、EVが主流となる時代にあって、給油所業界はどう生き残るのかを追求しなければならない」、「言葉では将来的と言われながらも、EVの流れは止められないどころか世論のイメージは加速している。顧客、来店客数を増やす手段を早急に講じなければならない状況だ」と語る特約店関係者。

 ◎…店頭でのカーメンテナンスだけでなく「EV 時代では来店頻度が少なくなるのは回避できない。来るべき時代を前にロードサービス網の確立も手段だ」との声も聞かれ始めている。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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