
経済学をやって現実の経済が分かるなんて思ってはいけない。経済学はあくまでも理論だ─学生時代の恩師の口癖だ。確かに経済学をやったところで金儲けが上手くなるわけではない。株価や金利の変動だって正確には分からない。
「何だ、それなら経済学なんてやる意味がないじゃないか」と思われるだろうが、そうではない。経済学とは「このような仮定をした場合にはこうなる」という結論を導き出す学問だ。だから新聞やテレビで経済学者の意見が分かれるのは、最初の仮定が異なっているため、ということになる。
政府の経済政策は、どの仮定を前提にしているかによって変わるが、企業も似たような行動を取っている。経営の現状把握から始まり、今後の状況を予測(経済学での仮定に近い)してから目標を決めているのではなかろうか。
もちろん、これが上手くいくとは限らないことはよくお分かりのはず。すべて目標どおりなら、どこの企業も順調に業績を伸ばすはずだ。しかし、現状把握を間違えたり、状況が変わったりすると業績が悪化し、最悪の場合には倒産ということにもなる。
「ウチの会社はしっかりと分析しているから大丈夫」と考えているところも多いだろう。ただ、時代はグローバル化し、社会情勢も読みづらい状況だ。今後の経営予測の一助のため、日常の「経済」ではなく「経済学」という理論に触れてみてはいかがだろう。読書の秋、一味違った新鮮な感覚に浸れるかもしれない。 (み)
北海道のガソリン価格予想
4月28日(月)から5月4日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げ基調
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04月30日付ヘッドライン
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