詐欺まがい?新電力契約
正しい営業で顧客獲得を
2017.12.10
 新電力のコールセンターに勤める友人から「最近、高齢者のお客様からの『ガス料金が月に2回引き落とされているけれど、なぜなの?』という照会が多い」と聞いた。

 法に触れない範囲で詳しく聞いてみると「片方は新電力分で、切り替えたことを認識していなかった」という。本人が知らないうちに電力会社が新電力に変わっていること自体が問題だと思った自身に、友人は「両方が引き落としになった人はまだいい方。もし、新電力の分が引き落としできなければ電気が止まっていきなり契約を解除される。止まってから気付いたお客様には対応法がない」と話を続け、思わず、唖然としてしまった。

 ここからの話は友人との理由の分析になるが、最近、公共料金や車の購入、ネット回線などの契約書が電子化され、タブレット画面への署名で契約が成立する。高齢者の多くは「紙の書類に自署で署名&押印」で契約が成立すると認識しているだろう。しかも大手企業の看板と「お得になりますよ」などとの営業スマイルで説明して納得させ、使ったことのないタブレットへの署名に抵抗を感じる高齢者に「では、私が書きます」という流れではないかとの結論になった。

 こうした話は「何とか詐欺」に匹敵するほどの悪行と言えよう。エネルギーの正しい提供を使命とし、真面目に日々営業活動をしている同業者を愚弄する行為。営業ノルマ達成のために手段を選ばず、顧客を食い物にする行為は断じて許されない。 (蔵)


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価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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