来年は決断と行動の年
明るさ取り戻し次代へ
2017.12.25
 今年も10日ほどを残すだけとなった。光陰矢の如し、まさにそういった感を強くするばかりだが、今年は石油業界にとって、どんな年だったのだろう。JXエネルギーと東燃ゼネラル石油との経営統合による巨大元売会社の出現、都市ガス小売自由化によるエネルギー改革の完了等々、業界の先行きさえ左右する大きな出来事もなくはなかった。だが、流通業界はどうか。

 高度化法2次告示の完了や資源エネルギー庁の各種施策などによって需給が締まり、ここ数年に比べれば市況の適正化という面で一定の前進があったとも言えそうだが、いかがか。取材先で聞くのは、これまでと変わらず「ため息」ばかりだったような、そんな気がしてならない。不毛な価格競争に抗う術を持たない悲しみ、怒り、あきらめが「ため息」となったのだろう。ある販売業者の「もう油じゃ食っていけない」という一言が今も頭から離れない。

 来年はどのような年になるのか。見通すことは難しいが、確実に言えるのは、需要が減退する中で楽観できない状況が続くということ。あえて希望を言わせてもらえば、誰一人落ちこぼれることなく油で儲け、次代につなげていっていただきたい。そうしたことからも「決断」と「行動」とがキーワードになるのか。

 今年も業界各位には大変お世話になった。心からお礼申し上げたい。来年も業界の「応援団」として紙面の充実に努力していく所存。有為な情報をお届けすることでご恩に報いたい。 (W)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS